インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまをさぐる。
北京市のタブロイド紙「新京報」は、2012年度の「党・政府機関公用車採用車種目録案」のなかに400超の車種が記載されているが、いずれも国産車に限定されていることがわかった、と報じている。
この目録は24日、政府機関の工業部と情報部のウェブサイトに掲載されているもので、この規定では、合弁企業の車が、2012年度の党や政府機関の公用車として、採用されることはなくなるという。
これまで、09年から10年にかけての中央国家機関の自動車メーカーリストには、フォルクスワーゲン、トヨタ、アウディ、BMW、ベンツなども含まれていたというが、来年度からは国産車のみに限定することとなる。
一方で、中国自動車工業協会のデータによると、中国は自動車生産ではアメリカを抜き、世界最大となっているが、中国国内で走っている車の7割は国外ブランドが占めているという。
日本でも地方の知事が地元産品を熱烈アピールする光景をしばしば見かける。中国の国産車は、同性能の外国車よりも価格競争力はあるというが、中国でも、まずは政府自らが国産車に乗って、国産の良さをアピールし、外資締め出しを狙いたい考えがあるとみられる。
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